どすえのブログ

京都在住プログラマーの開発ブログ。バイクとキャンプが趣味。

【節税】フリーランス一年目ならこれだけやれば80点

こんにちは。フリーランスエンジニア4年目のどすえです。

フリーランス1年目のときに確定申告で苦労したこをと思い出しながら、フリーランス1年目の人が税金・保険料対策として最低限やるべきことをまとめました。

フリーランスはノーガードで確定申告を行うと、これでもかというくらい税金・保険料を支払うことになります。したがって節税が必須です。

節税では大きな部分を間違えなければ致命傷を避けられます。
ここでは手続きをできる限り最低限にして、フリーランス1年目の節税を紹介しようと思います。

ポイントは次の3点です。

  • 大きな支出を経費で精算する。(家賃、水道光熱費、通信費など)
  • 日々の支出はできる限りクレジットカードで支払う。(ただしデビッドカードはNG、理由は後述。)
  • クラウド会計ソフトに加入して確定申告を行う。

さらに余裕があれば

といった流れになります。ここまでできればパイの大きな節税は網羅しているはずです。

目次

確定申告は必ず行う

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得を合算し、それに対する税額を計算したのち、翌年3月中旬ごろまでに役所に申告するイベントです。

フリーランスなら必ず確定申告を行います。「そろそろ確定申告してくださいね。」と誰かに催促されるわけではないので、うっかりしているとスルーしてしまいそうですが忘れずに行いましょう。

第一ステップとして「確定申告は必ずやる」という認識を持ってください。

税額はどうやって決まるか

税金・保険料は所得に応じて決定されます。所得とは

所得 = 収入 - 控除 - 経費

で計算される金額です。控除は融通が効きづらいですが、経費は自分の支出状況によって変わります。したがって経費を最大限活用することが節税の基本戦略となります。

 

税金・保険料の種類

全てのフリーランスが支払うべき基本の税金・保険料は以下4つです。

まずは、経費を全く計上しなかった場合、これらの税金・保険料がいくらくらい請求されるか手早く計算してみましょう。

所得税

所得税は個人の所得にかかる税金です。所得額が多くなるほど税率が上がる、累進課税制度が適用されます。国税庁HPに税率の試算表が載っています。

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[出典]国税庁HP
事業者によっては業務委託契約であっても源泉徴収を実施しているケースがあります。源泉徴収で徴収された分は所得税として事業者が納めているため、最終的に自身の所得が決定した際は、実際に支払うべき所得税と、源泉徴収で支払い済みの所得税の差額を払う(あるいは還付を受ける)ことになります。

住民税

住民税は自身の住民票のある自治体に払う地方税です。住民税も所得に応じて決定されます。税率はだいたい10%と考えてください。

国民健康保険

フリーランス国民健康保険に加入し、住んでいる自治体に保険料を支払います。保険料は所得、世帯人数、年齢などによって決定されるため、保険料の試算は自治体が作成している保険料の計算表を活用するのが便利です。
保険料は所得に割合をかけて決定される所得割と、一律で固定額が付加される均等割の合計で決まります。 大まかな計算として、所得割が所得の10%、均等割で5万円が付加されると考えてください。

国民年金

フリーランスは厚生年金などに加入できないため、国民年金に加入することになります。
保険料は所得に関わらず一定で、令和3年度分の保険料は月額16,610円です。年間で199,320円です。

試算

私の1年間の収入が300万円だったと仮定して、白色申告で確定申告を行なったとしましょう。

収入=300万
控除=基礎控除38万 + 白色申告控除10万
所得 = 収入 - 控除 = 252万

所得税 住民税 国民健康保険 国民年金
税率 10% 10% 10% + 5万 定額
25万 25万 25万+5万 20万 95万

合計で95万円を支払う試算になります。これでは年の生活費を200万円で慎ましく暮らしたとしても、ギリギリの水準です。

ここで登場するのが経費です。

経費

経費とは事業を行うために支払った費用のことです。経費として計上した支出は、所得額から引くことができるので、所得が減り課税額が減ることに繋がります。

経費の種類

経費として仕分ける際は勘定科目を設定して分類していきます。フリーランスがよく使うであろう勘定科目はこの辺りでしょうか。

勘定科目
旅費交通費 取引先への移動でかかった費用
新聞図書費 技術書などの業務に必要な書籍代
交際費 取引先とのランチ代
消耗品費 ペンやノート
通信費 インターネット回線の利用料金
地代家賃費 オフィスの家賃
水道光熱費 オフィスの水道光熱費

大きい経費は確実に計上する

上記勘定科目の中で割合が大きいのは地代家賃費です。

賃貸を自宅兼オフィスとして使用しているフリーランスの方も多いでしょうから、その場合経費として計上できます。しかし、経費にできるのは事業に関わる部分だけなので、家事按分という考え方が必要になります。

家事按分とは家事、つまり自分が住むために使用している割合と事業で使っている割合で適切に按分するということです。明確に何割と決まっているわけではないので、税務署に按分の根拠を聞かれたとしても合理的な回答ができる割合に設定しましょう。1日のうち事業のために部屋を使っている時間で計算したり、使っている面積で計算したりと様々な按分の考え方があります。家事按分は水道光熱費や通信費にも適用します。

地代家賃費などは計上のハードルが少し高いですが、一気に所得額を下げられるチャンスなので確実に押さえましょう。

例えば、家賃、水道光熱費、通信費などで年間140万円かかっていたとして、家事按分50%で経費計上すると、所得額が70万円減ることになります。この減った金額で元々課税されるはずだった税・保険料がおおざっぱに30%と計算すると、21万円の税金を減らすことができます。

クレカで支払えば領収書は不要!

経費として計上するためには一般的に領主書が必要です。ただし確定申告の際に提出はせず、申告者が手元に保管しておきます。しかし、領収書ベースの経費計上は、領収書本体の物理的な保管、確定申告の際の勘定科目仕分けと、項目ごとの合計金額の計算などを自分で行うことになります。1年間で何百・何千と領収書が発生することを考えるとこれは途方もない作業です。

そこでクレジットカードの出番です。実は領収書の代わりとしてクレジットカードの利用明細が使えます。というのも

  • 店名
  • 日付
  • 商品の内容
  • 金額
  • 購入者の氏名

が記載されていれば領収書の代わりにできるという条件があるためです。これらの条件を満たしていればレシートでもOKです。

カードの利用明細はカード会社に保管されますから、領収書の物理的な保管は不要となります。

ただし、デビットカードで支払った場合は商品の内容が使用明細に記載されないため、領収書代わりに使うことはできません。

クラウド会計でさらに楽に!

さらに、クレジットカードをクラウド会計ソフトと連携させることで、仕分け作業や経費の計算作業も全てクラウド上で完結させることができます。

仕分け作業はスマホのアプリ上で指一本でできます。年度末になると会計ソフトが確定申告書類を全て作ってくれるので、後は印刷して提出すれば終わりです。

この体験は本当に素晴らしく、煩雑で面倒臭い確定申告の作業が極限まで簡略化されています。領収書を紛失したり、計算ミスをしたりという心配もないので、節税のモチベーションも下がりません。まだ利用されていない方は、クラウド会計ソフトを使っていただければ確実に節税額を増やせると思います。おすすめです。

私は過去3年間のクラウド会計ソフト freee を有料会員で利用しています。

仕分けの際に遡れる過去の明細に限りがありますが無料でも使えます。確定申告を行う年初に1ヶ月だけ加入して一気に一年分の取引を登録するという使い方をしている人もいます。いずれにせよ相当な節税効果があります。

また、マネーフォワードクラウドの確定申告サポートも評判が良いです。私は家計簿サービスのほうでマネーフォワードは利用しています。

青色申告

開業届けを役所に提出した個人事業主であれば、青色申告をおこなうことができます。青色申告とは確定申告時に提出する帳簿を複式簿記で記入するなど、少々難易度の高い申告法となっています。それゆえにメリットも大きく、白色申告特別控除が10万円だったのに対し、青色申告特別控除は55万円です。つまり青色申告に切り替えるだけで所得45万円分の追加の節税効果があります。

難易度が高いと言っても、経費の仕分けさえ済んでいれば会計ソフトが自動で作成してくれるので実質難易度は変わりません。開業届を提出済みであれば、青色申告が簡単にできることも、会計ソフト導入のメリットです。

ちなみに私は開業届けもfreeeで作成して提出しました。

まとめ

改めてまとめると、フリーランスが経費を活用して所得を減らし、税・保険料を節税するにはまず以下の3ステップです。

  • 大きな支出を経費で精算する。(家賃、水道光熱費、通信費など)
  • 日々の支出はできる限りクレジットカードで支払う。
  • クラウド会計ソフトに加入して確定申告を行う。

さらに余裕があれば

さいごに

以上、フリーランス一年目ならこれだけやれば80点な節税というテーマでまとめました。この記事を書いたきっかけは、私自身がフリーランス1年目のとき税金・保険料の仕組みが全く分からず、節税がほとんどできぬまま確定申告を行い地獄の2年目を過ごしたからです。

税金関連は法律がダイレクトに関わる話題なので、個別で細かく丁寧に説明してくれる情報源は多いのですが、結局何をしておけば良いのかよくわからなかった思い出があります。

この記事があなたの助けになっていれば嬉しいです。